イタリアものへの誤解
ヤオコー548円
イタリア・ラッツィオ州のモンテプルチャーノ(濃いウマには危険な品種)とサンジョベーゼ(byVinica)というカステッリ・ロマーニ・ロツソ。CASTELLI Romani Rosso
メインはもちろんイタリアン。我が家の一番人気・ラザニア はナポリ発祥の料理だが、隣州のラッツィオのワインでも許してもらおう。イタリア人は、普段おらが町のワイン以外地元で口にしないそう。流通が元で手に入らないせいではなく、「美味いワインがあるのに、他のワインを飲む必要がないだろ?」という訳だ。
正直濃いウマ、とは一線を画す。でも「料理にあう」ことは保証済み。その昔先輩がオーナーの店に行き、濃いウマの好みで他国ワインを頼むと、そのオーダーは通らなかった。「イタリアンの時くらい、イタリアワインを頼め」と。わがまま?だなあ、とその時は思ったが、今自宅でイタリア合わせで飲んでみると、その言葉の本質が少しわかってきたような気がする。
料理とともにワインを饗する、ことは心からもてなしたい、ってこと。お店では、その日が恋人に告白したい夜かもしれないし、重要な相手先をもっともてなしたい夕べかもしれない。その夕食に、メシよりもワインだけが突出することが、場をシラけさせないか?高い仏蘭西ワインをサーブすることで喜ぶか?
勝負も全て勝ったものだけがフォーカスされるなら、面白みも半減する。相撲でも勝った力士がいれば、その数だけ負け力士もいる。日本でイタリア料理が愛されるかぎり、安ウマ・イタリアワインという存在もあり続けるだろう。前頭中位。地方で不思議に長く続いているスナックのママか。
リピート度☆☆★★★2つ(イタリアンでは4つ)
味の濃さ☆★★★★1つ
食べ合わせ☆☆☆☆★4つ(ラザニア限定)
計7 売価548円÷7
コスパ度@78.2円