昨日は、STAMPとマルベックの雄としてリピートした、フィンカ エスコンディダを飲み比べしていたが、激務のためか飲みすぎたのかあっけなく轟沈。そのまま就寝してしまい、コトバにのこすことができなかった。
結論からいくと、熟成した2日目(実は)のフィンカの味も捨てがたいところだったが、まだ軽めの辛味が後味に残り、トータルバランスが少し崩れた。マルベック味としても、コノスル マルベック に負ける。対戦した「スタンプ」にも当然勝てない。一口目の広がり感、奥行きの深さ、後味の爽やかさ、まろやかでスッキリでもカベルネのざらっとした質感がちゃんと残る点がスタンプの強みだ。メインの甘めなマーボー豆腐には、カベルネとの相性が良かったようだ。
そして本日。今月2本目のレビューをお伝えする。
会社近くの「やまや」で懲りずに今週も購入。ここの2本1000円の棚・濃いめの赤を全て制覇しないと、とても先にすすめそうにない。ポルタル・デル・アルト カベルネソーヴィニョン Portal del Alto Cabernet Sauvignon
チリカベ。セントラルバレーのチリカベ 。しかもお久しぶりのコルク瓶だ。説明に「早飲みタイプ」とあったが、この表現は何?ワイン界の悪習、および潜在的な印象操作か?
早飲み。と聞いて熟成の反対語と思う人は多いだろう。特に飲み慣れない赤ワイン=しぶこ(訂正しぶみ)と思うワイン初級者はそう思うはず。
たしかにこのポルタル・デル・アルト最初の口当たりは、少し軽め。でも早飲みタイプ、かと言われるとそれを決めるのは購入者。ガイド役の売り手側が決めつける、のは良くないと思うがさていかに。フレンドリーなワイン、とでもいうかな。別のいい点を伸ばしてあげたい。
濃い人は一見とっつきにくいし
好き嫌いもあるから、好み別れるもん!
と、おもいっきり薄い和系しょうゆ顔のわたしに対して、非難されているのかそれとも擁護しているのか、わからない発言もあり。
話を戻そう。ポルタル・デル・アルトだ。
アロマチックな香りが強く、甘みをのこしたフレーヴァー。軽さと飲みごたえのバランスが整っており、濃い派にも飲みやすさ重視派にも十分応えられる。チリ本格派のどっしりした重厚感は期待せずに、日常の和食やかるく煮込んだソフトなトマトソース味にもよく合うまろやかな赤ワイン。
くらいの褒め言葉をかけたい。
大手の大量販売を目的とした、POPの貼り付けベタベタ、商品宣伝多投する赤ワインよりも、ずっと好感持てる赤。
力士でいくと、豊富な稽古量をこなし、地味だがチャンコも作れば料亭並みの腕をみがき、部屋では愛称で呼ばれるほど可愛がられる外人力士。
幼くして家庭の事情でお金持ちの養子に預けられた過去を持つ、幸が薄そうな美少女。もう何年かすると輝く予感がする。
リピート度☆☆☆★★ 3つ 2本1000円セレクトには残る1本
味の濃さ率☆☆☆★★ 3つ 軽めだが味の厚みはあり、喉越しに残る
食べ合わせ☆☆☆★★ 3つ 本当に濃いソース以外は合うはず
計9 売価500円÷9=
コスパ度55.5 円 やまやの目利きビトのワイン仕入れ術は本気度高い
ハズレない人のペルソナ
2本1000円のワインを、自分の信念で偏見なく選べる人へ