無観客試合 無観客相撲から感じたこと

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7時台に帰り、TVを付けたら、チャンネルはNHKだった。

スポーツニュースで大相撲の結果がダイジェストで流れている。

ご存知の通り無観客試合のテレビ放映。客席がガランガランの状態をはじめて見た。無観客の大相撲が、ここまで味気ないとは‥。

これを高校野球でもやらせて、しかもTV中継するのか??

何が一番冷めたかと言えば、大相撲のダイジェストで切り取られた、重量力士・豊山と、超軽量力士99kg・炎鵬との対戦。ここでわかってしまった。

客がいなければ、番狂わせはない。

という、至極あたりまえのファクトだ。

対戦の見どころはシンプル。小兵力士が大型力士に挑む。絵柄の対比、攻め手の妙を画像でみせたいのだろう。どこかで決まっている世界を「あっ」とひっくりかえすような、勝負を期待していた。

ところが、土俵の中の対戦はとても冷静に映った。

特に豊山がすばらしい。相手・炎鵬の仕掛けをよく見ている。動きの中で、手を差し出す方向やスピードの細部までよ〜く観察していた。下まわしをとられることなく、慎重に突き放して、最後はスキを見つけて張り手一発の、押し倒し、で勝負あり。

もしここに観客の歓声が耳に届いていたら‥。

ここからは、妄想で対戦させますね。

立ち合い、両者睨み合い。ハッケヨーイ、ノコッタノコッタ!

炎鵬は張り手をもらいながらも、前へ前へ。けたぐりで足をとろうとするが(観客からは悲鳴に近い叫び声が‥キャー)交わされる。豊山はまわしに指がかかった瞬間に右から回り込んでおっつける。(さらに悲鳴が‥ギャーカラダを密着させて寄り切ろうとするが、肝心の足が前になかなか出ていかない。

そこで、豊山は盛り上がる声援にあせって、前につんのめった!そこをすかさず身をひるがえした炎鵬、体勢を180度入れ変えて、豊山を土俵際へ。最後のひと突きをくりだした!

な〜んていう、逆転劇が客のいない世界では起こらない。

淡々と、ただ淡々と。

こうなると勝負の世界は残酷。もともとパワーと体格差を持つ力士が負けるはずがない。

Spain,Tempranillo,cabernet sauvignon

ワンコインの対戦ではヌヴィアナVSウッドブリッジ、ガトーネグロ のようなもの。

メインとなる行司役は豚のジャガイモ炒め。極めて勝負差が出ない取り合わせ。ヌヴィアナの香りがちょっとだけ変わった気がしたが、全く歯にたたず。ワイン対戦では、あっけなくヌヴィアナは土俵外へすっ飛ばされてしまった。あら、味気ないこと。

お客は勝負の重要なファクター。

普段することがないミス、焦りを呼ぶ気持ちが生まれるのは、全て声援や客のパワーある熱気から。そのライブ感が観る側はたまらなく面白いのだ!

冷めて観る、酔わずに没頭せず試合をみる。これほどスポーツをつまらなくすることはない。

今すぐ撤回!お客を入れよう!感染症に負けるな!見るひとたちともっと盛り上がろうよ。

それが娯楽なんだから。ワインもいっしょよ‥。

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