カンポス・デ・ルス VSフロンテラ・シラーズetc ~part2~

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昨日大変美味しかったので、そのワインの実力を深く検証せざるを得ません。

カンポス・デ・ルス ガルナッチャ  もちろんそのワインはこちら。

似た系列でいくと、今日は良き対戦相手がいました。フロンテラ・シラーズです。

Shiraz,chile,

ラウンド1:風味

たたずまいは断然に、フロンテラが圧倒的な立ち姿ですわ。チリの風格と太い骨格があり、インパクト押しで勝負します。

一方のカンポス・デ・ルス は後攻めです。風味では、昨日感じたほどの強みはありません。余韻の残る長さが、初回では少し不利に働くかもしれません。

判定: フロンテラ/10 対 カンポス・デ・ルス /9

ラウンド2:味わい

フロンテラは、シラーズ特有の甘いフレイバーで辛さを上書きするパワーがあります。冬は、繊細は味の波が次々にやってくるのが感じられて、それはそれはとても心地いいです。

カンポス・デ・ルス は、今日は辛味が先に立ちました。ここを重きをおきつつ、舌にとどまっている時間を有効活用すると、形勢は徐々に変わってきますよ。後から旨味が襲ってきますね〜

判定: フロンテラ/8.5 対 カンポス・デ・ルス /10

ラウンド3:総合判定

この勝負は、KOでは決まりませんでした。ボクシングでいうところの、ジャブの手数でもなく、フックやカウンターパンチの切れでもありません。あくまでストレートの美しさとダメージを判定の基準とします。

ワインに置き換えると、フロンテラ・シラーズは体格体幹もしっかりした良いワイン。チリの素性も育ちも良く、欧州ワインに負けるな!というルーツや遺伝子を持つワインとして、最高の出来の一つではないでしょうか。

一方、スペインの異端児、カンポス・デ・ルス。地場固有のブドウ種、ガルナッチャ/グルナッシュで、後からグイグイ「おいしさ」を突き詰めていくタイプの赤ワインです。

インパクトでは、チリ・シラーズが勝ちます。

後からスモーキーなフレーバーを持つ、スペインワインが押します。

とてもいい戦いでしたが、最後はわたしの好みで勝負を決しました。同じ「濃さ」なら「安い」コスパがいいワインを採る、という基準でジャッジするなら フロンテラ・シラーズの勝利です。

地方巡業のクラスで対戦比較すると、この査定は変わりますね。

地方巡業では、リトルペンギンやハーディズあたりとも十分な実力で戦えることでしょう。なお同じシラーズのイエローテイルとの飲み比べでも、5分の戦いを繰り広げていましたよ!!

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