フランスワインの功罪

so deep & long taste
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今まで触れていないフランスワインのこと。どこかで呟く必要はあるなあ、と思っていたので日欧EPAのタイミングで書いてみます。

画像は20数年前口にした私の中のキングオブワイン、シャートー・ラトゥール。80年代のボルドールージュでいちばんの外れ年、かつ開栓当時は熟成には程遠い93年頃にもかかわらず、そのポテンシャルとディープさは、ヘビー級のマイク・タイソンのマッハのパンチとモハメド・アリのワンツーをダブルでくらう、程のモノでした。

振り返って2019年、この頃のイメージを未だに引きずっているのが仏の宿命なのです。厳格な格付け、生産村や畑が細かく分かれ、ヴィンテージチャートなるものまで存在するワイン。当時から仏ワインは「高いモノがいいワイン」と信じられ、それもワタシは否定しません。旨いものは無限にあると思います。でも膨大なフランスワインの中からコスパに優れた濃いウマの1本を探すことは、ナイル川から宝石の粒を見つけるようなものです。

フランスワインの500円クラスで、これこそ「濃いウマ」だという1本があったら、絶対教えてください。それはフランスのワインに付きまとう功罪を振り払う、ジャンヌダルクとなりえるのですから。

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