毎度こんばんわ。安い赤ワインレビューのブログがメインのブーです。
ラグビーは学生から付き合いあり、深く長く触れているスポーツの一つ。今回のワールドカップ決勝戦は、心して朝4時から生TV観戦しました。
ひとこと。15人vs 15人の試合が見れなくて残念でした。
ワールドカップは、実は1対1のチーム実力No.1を決める戦いではなく、数ヶ月にわたって、ラグビーの国の総合力を賭けた「試合/ゲーム」です。これを定義として、ひとり語りします。
南アの使命は、ひたすら「勝つこと」が全て。
全力で、強みであるパワーとディフェンスのスピード、キックゲーム中心ながら、決定力あるウイングのキレでフィニッシュするスタイルは、ある意味潔い。
これは準決勝で戦った、イングランドにも通じます。イングランドも、見ていて楽しいラグビーなどは興味なく、自分達が勝つための「最適解」がメイン・キック&ラッシュそして、ペナルティゴールというスタイル、だけのこと。
対して、オールブラックス(以下NZ)のボールをつないで攻めるスタイル。
高いスキルと全体的なスピード感、ボールをまわすアタックの美しさが、あやういけれど抜群に興奮します。
両者が予選の4試合、決勝トーナメントのトータル3試合を戦った総合力が、本日のスコアとスタイルとして具現化されただけですね。
南アはある意味、個人の意識が(アマチュア競技ながら)限りなくプロに近く、NZは生まれながらのラグビースタイルが、アマチュアとして「魅せる」「楽しむ」スタイルで選ばれてきたメンバー、との違いかもしれません。
ガツガツスコアして「とにかく」勝つ、ことこそが美学。
片や(雨のウエットな状況でも)トライを求めて、「競り勝つ」ことが第一義のスピリッツ。
この違いは見て楽しい以上に、ラグビーがプレーヤーがイチバン高揚する競技だからかもしれません。
南アの選手には、勝つのは嬉しいし、目的だし必然だけれど、「どこか」にプレーしていてつまらなさを感じているはず、なんです。
NZに対する、自分達では体現できない対極のスタイルへの憧れなのかもしれません。
観ているラグビー好きな日本のファンも同じです。遺伝的に先天的に日本プレーヤーが持ちたくても持てない「パワー」「本能の動き」「ハングリーさ」を基に攻める南アより、NZスタイルがウケるのは間違いありません。
後は(勝ち負けは)レフェリングとルールですから。2023年現在のワールドカップの戦いでは、こうだった、というだけ。
たぶん、次のオーストラリア大会では、ジャッジの反則カード運用に関する適用ルールが変わるでしょ。もう少し公平な試合が見たい、という不満(だれでも感じた)を解消したいはずですから。
日本はヘッドコーチの権限拡大が全てです。勝つためには、より広い視野で10代後半からセレクションし、代表戦を通じて成長することで、観て楽しい「ジャパン」スタイルを確立してほしいです。
私個人の理想は、どの国でも真似できない、外勝負型の異次元「パス&超ハイスピード」ラグビーですか?4年後が楽しみだ〜。