ラグビーWCup日本戦VSサモア ワインは飲んでいられない

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本日は2試合TV観戦。アルゼンチンVS本気のイングランドから。

試合の流れを左右する「キーポイント」はわりと早めにやってきた。

アルゼンチンの荒ぶる魂が結果空回りした。前半17分のFWラバニーニのハイタックルでの退場だ。背が高いFWではありがちなシーンなのよ。全力でストレートに追いかけ本能のまま相手を止めようとすると、力は簡単にはぬけない。タックルにはいったん間をつくり、ゆるめて「かがむ」という姿勢が必要。その間が作れないと、ドーンとそのまま当たってしまう。当然手は高く首から上にかかり、ルールでは「反則」と判断されてしまう。

レッドカードで退場するときの、TVカメラのスウィッチングがプロだった。選手の表情をズームしながら、少しスローに流していく。

(カードを出された)選手の顔ははじめうつろだったが、フィールドから歩いて行くうちに、じわじわと目が赤く変わっていく。プレー中はアドレナリンが支配し興奮しているため「痛い」プレーも、ぶつかる「怖さ」もそれほど感じないが、一旦気持ちが切り替わってしまうと、その魔法がとけてしまう。押し込められていた心の揺れ「やっちゃった」「止めるために動いたのに」「気持ちがうわずった」「このあと迷惑かけるなぁ」etc全ておもてにでてくる。

いろんな感情が一気に噴き出しそうになる、でもチームの前では全部、押し殺して押し殺して。実直な人なんだな。でも途中で”じわり”と気持ちが奥底をつきやぶってきちゃったんだな。真っ赤になった目がアップにされると、とても見てられない。

と、ここまでは(自分の中での)ものがたり。

アルゼンチンは1名欠けた14人で前半踏ん張ったが、最後の最後で80分めかな、とうとうプレーヤー全員の気持ちがキレちゃった。決勝にはいけない現実と、イングランドのディフェンスの強さにはいらだち、きっかけはささやかでも感情はもつれ、どうにもならないもどかしさを相手選手への「殴り合い」「小突き合い」で爆発させてしまう。

この試合に賭ける気持ちと動きを120%プレーに出したのに、結果はおもうようについてこない。これも楕円のボールゲームのさだめ。

このアルゼンチンの予選最後の勇姿を、来週水曜の熊谷で直接観戦する。この現実(予選落ち決定・敗戦処理ゲーム)をいかに整理して、ゲームを成り立たせるのか?日本よりも確実に本来持つ実力は上、の強者アルゼンチン。敗者として未来に臨むゲーム展開に注目だ。これはとても大事なことよ。だれでも勝ち残れるわけではない。未来はすぐに現実にかわる。全ての出来事にも通じる敗者の「覚悟」が問われる試合として、重要なのだ。

負けた後どう次戦うか

俄然内容を考えると、ワクワクしてきた。

JAPANvsPuma in2016

複雑な感情のあとの日本VSサモア戦。

また戦術を変えた日本。サモアにゴリゴリのキック戦を仕掛けてきた。

後半展開勝負をするのか、と思い仕掛ける時間をいまか、いまかと待っていたらずっとこない。3戦目で選手疲れてきたね。リーチに攻守を頼み過ぎ。姫野も今日は、一発カラんだが、ボールキャリーでは1回くらいしか目立っていない。MOMになったBKレメキは確かにキレッキレで動きは最高だった。

最後の最後で、4トライめの勝ち点狙いになってやっと目覚めた感じ。スクラムの押し、FWの2人目のカバー、BKのパス全てやっとつながって松島のトライになった。

まだ、スコットランド戦に向けて隠してるな。

VSロシア戦と同じような、キックに終始した今回のサモア戦。スクラムが安定したのは好材料だが、ランニングラグビー、つなぎのラグビーは一旦消して、消耗戦には付き合わない試合だった。内容的には、後半の後半まで試合には勝つことはわかっていたが凡戦。もう少し、観戦者の予想を裏切る戦術で、予選最後のスコットランドに望んでほしい。

ワインはまた後で。何本かは明日開けます。

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