オーガニック、オーガニックとうるさい程、ワンコイン界でも自然派ワインへの注目度が上がっています。となれば、この隙間のカテゴリーを狙って種々雑多なワインが投入される、という新たな市場が生まれているようです。
普通では理解できない変な話と思いますがね〜、めざとい、というか商魂逞しいというか。
今日はスーパーの中でも特に話題、のオーケー・ストアで前もって購入していた、「イタリア」のオーガニックを検証します。
ヴィテッセ ネーロ・ターヴォラ オーガニック VITESE Nero D’avola organic
オーケーが推しのオーガニック、と勝手に感じました。小売価格は855円(税別、940円税込価格)でした。
まず飲んでみた
アルコール分、14%というところでまず本気さが伝わります。
■ワインオクターブ論的には
押し寄せてくる芳醇な香りと果実味
1オクターブ
その理由
立派な口上です。
「イタリア最大級のオーガニック生産者であり、著名ワイン評論家『ルカ・マロー二2019』で満点を獲得するなど高い評価を受けるコロンバ・ビアンカによるシチリア産オーガニックワイン。手摘みで収穫されたブドウを使用した豊かな果実味とフレッシュな後味とのバランスに優れています。ヴィーガン認証も取得しています」
1984年に設立された、イタリア/ボローニャに本部がある有機生産の管理・認証機関、bioagricertからも認証されているらしきマーク(?)もあります。
果実酒(有機農産物加工種類)
- 2019年産
- 原産国 イタリア
- アルコール分 14%(高い!)
- 添加物 酸化防止剤(亜硫酸塩)
- 輸入者 メルシャン(株)
VS アンフォルム 他
最近のオーガニックワインととりあえず比べて飲んでみました。
まずはアンフォルム ティント から。
ブドウ品種のテンプラニーリョの個性が強く、なかなか味的にまだなじんでくれません。ヴィテッセの味とは問題外、比較にならないほど酷い。当然ヴィテッセの勝ちです。
もうひとつ、イトーヨーカドーのオーガニック、ビノセントはどうでしょう?
アンフォルムと似たような境遇から出たワインですが、味的にはまだコチラの方がマシです。が、テンプラニーリョのPOPさ、酸味は薄れずにこちらも落ち着きはありません。残念。比べて飲むとオーガニックさを残していない点も、浮かんでしまいます。ヴィテッセ連勝します。
ヴィテッセの凄さは芳醇な果実味と、甘さある香り。度数の高い、アルコール分からきているのか、ボディは普通なのに、ギュッとしまったオーガニック感溢れる、混ざりけのないストレートな味で攻めてきます。
値段が安めのネロ・ターヴォラで、ここまでの「密度ある濃さ」は経験ありません!推します。
リピート、濃さ、味の相性度
リピート度 ☆☆☆☆★ 4つ イタリアしかもネロ・ターヴォラでこの味は貴重です
味の濃さ度 ☆☆☆☆★ 4つ ボディは決して重くないのに、密度が濃い
食べ合わせ ☆☆☆★★ 3つ アフターでチーズと合わせたが、どこまでも飲めちゃいます
星の数は計11個 855円÷11= の結果は、検討したのでは?
コスパ度/ワインの総括
コスパ度は77.2円 オーガニックの2021年3月版を出して、番付をハッキリさせたいところですね
ハズレない人のペルソナ
陽気だけれど、純朴なシチリア人の魂に共鳴できる人