バティス・デュ・マルキpart2。何が知りたかったって、「コク」の意味を再検証したかった。
対戦相手は、チリカベの雄コセッチャ。そして、カサ・シルヴァというチリカベのある意味両極にある、赤ワインと飲み比べてみた。
コセッチャはダイナミックでストレートなカベルネ。ふくよかでもあるし、単純な猪突猛進型のワインではない。カサ・シルヴァは逆にチリっぽくないカベルネで、複雑な味の三重奏的に次々に違う香りやコクが舌を襲ってくる。
そしてバティス。
コクの違い=プラムや果実味の充実か?
コセッチャ のコクは、ブドウの厚みによる濃さ。
カサ・シルヴァ のコクは、繊細でマイルドな甘味が強い濃さ。
バティスのコクは、バランスと色目の濃い複雑な果実味の濃さ。
わからない人には、この違いはわかりづらいかも?
悩むなあ。この濃さの違い。
おいしさでいけば、今日の豚肉焼きほうれんそうのクリームソースにはどれももちろん美味しいが、特別バティスを飲み干すスピードは速かった。
コセッチャ を捻り倒すパワー。カサ・シルヴァを差して争いで勝ち寄り切るテクニック。力と技を兼ね備えた万能型赤ワイン、しかも血筋がフランス南部という、「いい」血統・毛並みの良さ。
今夜、これで証明された。年末の番付がとても楽しみだ。