5月の新規ワイン、7本目だ。メルローを掘っていくと、それはそれで毎回、新しい発見が生まれてくる。
チリのメルローだ。メルロー週間がずっと続いている。であれば、人気記事や最近のトピックで急上昇していた、コンビニワインシリーズのメルローを試してみた。
それが今日飲んだチリの、カーサ、メルロー。
カーサ・スベルカソー メルロー CASA Subercaseaux Merlot
ローソンで売価532円(税別)。
輸入は、セブン以外にもここの販路まで手を広げているのね〜
ワイン情報と買った状況
表裏ラベルの情報は、標準的。わりあいと知ってもらいたい感、はある。
- チリワインの中でもっとも馴染むブランドのひとつ、コンチャイトロ。
- 度数 12% (アルコールは軽め、というサイン)
- 果実味 弱から強までのスケールで、平均上の3.5(満点5として)
- 渋味 ここも弱から強までの評価で やや強め3(満点5として)
- ワインと相性がいい‥‥ポークカツ、サバの味噌煮(本当かいな)
ふたりの感想
きょうの気分も明治の俳人、尾崎放哉(ほうさい)のよう
せきをしてもひとり、をもじって『ワインをついでもひとり』
酒の会話はほぼ交わせないが、話し相手(娘)はいるので、メインの感想は聞ける
豚肉のミラネーゼはおいしかった
それだけでも、気分的には助かるわ
独断と偏見
今日のメインは豚肉のミラネーゼ風。ざっくりいうと、国産豚を叩いて平たくひろげ、カツレツ的にオリーブオイルで揚げ焼きする料理だ。
カーサの人気ってなんだろう? 手軽にどこでも手に入ること?よくよく考えると自粛だからでスーパーでさえ遠い、コンビニなら寄れるという感じか。
とチリなら本来カベルネかカルメネールだが。以前のレビューはこちら。
この時のカルメネールより、今回のメルローの方が期待していない分、少しまともかも。比較したメルローは、オチャガビア とメルローの王者プードゥ。
味の感想よりまず違和感あったのは、肉料理との相性だ。メルローは、牛肉含め、豚肉?鶏肉でもないでしょ。ここは魚料理の和風調理がイチバンと思うのはわたしだけ?
オススメされている、ポークカツに近い油料理であえて比べたが、残念ながら後味の評価は残酷だ。なぜならこの肉調理では、はっきりとわかりすぎてしまうから。つらいぞ。
オチャガビアはストレートにメルローのスパイシーさを感じるし、プードゥはメルローなりの重さ、甘さでグイグイ押してくる。
カーサ・メルローはウス渋。差をよく知りたいので、少しグラスを冷やして飲んだ感想がまずこれ。グラスに注いだ色は、他よりも明るく薄めだ。
肉ともに味わうと少し感じが変わる。甘みある渋さというか、カーっと渋味高めの味がいやみなく残り口の中に広がり、デメリットである薄さ、も消えていく。
難しいが、明日もう1本のカネパ・メルローと比べて最終評価/番付としたい。
大相撲で例えると
対戦すると、強いのか弱いのかはっきりしない力士。稽古ではまるっきり弱いのに、本場所で闘うと土俵際で粘られ、最後うっちゃられることもある。へらへらしながら、胸のうちでは負けん気をグッ、と押し留めているか。
女性に例えて表現す
小中高一貫でエスカレータ式に通っていたハイティーン少女。大学進学で自分の意思をはじめて出し、本当は芸術・美術に進みたいと言ってくるタイプ。「はやく言ってよ〜」
☆リピート・濃さ・相性度
リピート度☆★★★★ 1つ メルローの中では選ばない味
味の濃さ率☆☆★★★ 2つ 軽いが、軽さを感じさせない総合力がある
食べ合わせ☆☆★★★ 2つ 肉より魚がいいと思うのだが‥
計5 売価532円÷5= の結果は!
コスパ度・このワインの総括
コスパ度106.4円 今日時点ではこんな感じ
ハズレない人のペルソナ
メルローにフランスワインのような渋味を感じたい人に