フィンカ・ラ・エスコンディダ ~season3~

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地球の反対側アルゼンチン 巡り合う価値あり

新規ワインもいいけれど、やはりおいしい味がある程度「担保」されていないと、ココロは萎みがち。こんな時は「おいしい」だけでいい。全てをハッピィにさせ、文字も踊るように進んでいくのだから。

前のレビューは、2019年5月がお初。そして、2020年1月初頭に、けっこうつらつらと書いている。

フィンカ・ラ・エスコンディダ Finca La Escondida Malbec

リピートワインをヤオコー2割引きの日に発見。たまたま入ってワイン特売だった日は、上がる上がる。何行こうかしら?と散々迷う全品20%OFFの特売日。通常定価が698円のところ、558円(税別)ならば文句なし!異議なし大賛成です。

このアルゼンチンワイン。結構好きな味である。以前は番付表が前頭上位だったが、どんどん場所を重ねるごとに、実力を発揮し、今は東の関脇筆頭か。(6月場所・地方巡業/現在)

安いワインと値段高めの地方巡業クラスと、番付表が分けられている。通常価格では絶対に買わないので、コスパ的にも「特価」日仕様なのに、番付としては少し不公平かも。自分で決めたルールだから、まあそれもそれ。

実は開けたてスグは味がなじまないため、初日・2日と2日間にわたって同じ対戦ワインと飲み比べてみた。コレも少し新しいでしょ? レビュー上げるまで時間は掛かったが、より精度が高く有益?なものにトライしてみた。

その結論からいこう。

このワインの試飲結果

マルベックも納得したが、比べて飲んだボヤール・メルロー の価値をより高めてしまう結果に

その理由とは‥

このところ、続いた魚のオーブン焼きはいったんおいて(今日はタイのオーブン焼きだが)中華系の味、豚肉とキャベツの甘味噌炒め、回鍋肉でまず勝負。

強い甘みと醤油辛さに対して、エスコンディダは不利か。まだ開けたてで足元が定まらないため、味がフラフラする。いくらど真ん中にストレートのストライクが来ても、バッターのほうが勝手に調子が悪く空振りするようなもの。

ボヤール・メルローは荒れ球にも強い。自身が辛味を持つ性格なだけに、多少個性が強いピッチャーでも、自分の打ちかえせるゾーンをもつバッターだ。甘辛のおかず、ドンとはね返してセンター前ヒット。

ボヤール・メルロー 初日勝利

2日目は、おなじみのオーブン焼き魚「タイの柵切り」香草焼きで二番勝負。

エスコンディダも立ち上がりこそ調子が出ないが、徐々にエンジンがかかってきた。香草のパウダーは焼くとこんがりと魚にまとわる。ワインも初日に感じた「エグみ」がとれコクが増してきた。いい感じだ。

続けてボヤール・メルローを飲む。

完敗だ。一口で決まった。それほどの歴然たる差。

VSボヤール・メルロー 

何が違うかというと、香りの深みだ。(オーク臭好き)

そして余韻の残りかた。長く遠くまで続いていくような景色が見えた。エスコンディダは見た目は甘いマスクだが、造作・所作が少し荒々しいところがある。

二番勝負とも主題とは違うが、ボイヤー・メルローの勝利

ボイヤーの番付もこれで相当上になるか?

Bulgaria,Merlot

改めて本日2020年のエスコンディダの採点も

リピート、濃さ、相性度

リピート度 ☆☆☆★★ 3つ  特売日なら是非おすすめするコスパ

味の濃さ率 ☆☆★★★ 2つ  野生の荒れウマがこなれてくると飲める

食べ合わせ ☆☆☆★★ 3つ  辛さ甘さあまり選ばないが問題はしっかり開栓から時間をおいて

計8 売価698円÷8= の結果は?

コスパ度・このワインの総括

コスパ度87.25円 仮に特価で計算すると、69.75円と上位30傑に相当する

ハズレない人のペルソナ

チリの下がアルゼンチン。埼玉も千葉も同じように愛してもらえる人

ワールドワイン好きっていうのは、こういうワインを躊躇なく手に取れる人なのかな
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