いつものやまやに寄りました。
ワイン棚をじっくり探すと、500円コーナーの裏手にいつもは探さない仏ワインがあることに気づきました。そこで見つけたワインがこちらです。
シャペル ド ピエ ヴォーリア・コート デュ ローヌ Chapelle de Pied Vaurias Cotes du Rhone
なんとコートデュローヌですよ。昔を知る人にはもうホントたまげますわ。780円(税別)。
昔話は後半でじっくりと。
まず飲む
第一印象の見立ては、色「うすっ」「コクは少なっ」という感じです。でも30年前くらいによく飲んだフランスワインの懐かしく、淡い記憶がうっすら蘇ってきました。
■ワインオクターブ論的には
若いフランスワインに、ボリューム感をもとめるのは酷です
半オクターブ➕1Hi
その理由
何かわかりませんが、嬉しい気持ちでいっぱいです。懐かしくてたまりません。
- 原産国 フランス
- アルコール度 13.5% (色の割りには高い)
- 添加物 酸化防止剤と安定剤(アカシア)はあります
- 輸入者 コルドンヴェール
裏ラベルの説明は 「ベリー系のアロマにまろやかでバランスの良い味わいのワインです。フルーティな余韻もお愉しみいただけます」
やまやのWEBサイトでは、
Chapelle de Pied Vaurias Cotes du Rhone Rouge グルナッシュ、シラー、サンソーの南フランスらしいブレンド。黒すぐりとラズベリーのアロマが印象的。果実味にあふれまろやかかつバランスの取れた後味のローヌワインです。
とのことでした。わたしにはとても納得いくナイスな説明文です。
VSイニエスタ
今日のメインは、ブリオーブン焼きにエビニンニクソースをつけました。美味!
今日開けたコートデュローヌは、軽さはあるものの素直な味です。爽やかなベリー系果実の香りと味は確かに感じられ、「塩」メインのおかずとは相性良く飲めました。
30数年前、ワイン初心者の頃はフランスワインは鬼門でした。その量と質に圧倒されて、何から飲んだらいいかサッパリわかりません。自分で購入する分にはハズレても何ともないですが、身分不相応にも仏料理の入門編であるビストロ(上位のリストランテには覗くことさえできません)程度でもメニューの仏ワインを何選んだらいいかわからず?当時は思考不能になってました。
そんな時のアンチョコ(わかりますか?)が困ったら一択コートデュローヌでした。どこでも、確実に置いてあり、料理にも無難に合わせられる万能フランスワイン。しかも懐にも優しい良心価格です。赤ワイン超初心者相手でも、まず受付けてもらえるスーパーアテンダントでした。
神宮前のお店、今はどうなっていることやら(半焦げで表面真っ黒のサカナを提供されて、文句を言った記憶があります。そこでもバカの何とかでコート・デュ・ローヌを飲んでました)
それが時代はめぐり、スクリューキャップで提供されまた巡り合えるとは‥何とも感傷的になります。
今宵の対戦相手は、セニョリオ・デ・イニエスタ です。有機ワインでアルコール度も高いスペインのオーガニックとの飲み比べは、複雑でバラエティ豊かな味わいで「濃さ」断然にイニエスタが有利です。
ただじっくり飲むうちに、インパクトではコート・デュ・ローヌが負けるものの、塩味の効いたおかず相手では、さほど味の差は感じられなくなっていきます。
両者の性格や方向性が違うため、ここは引き分け、としておきます。どちらも冬の夜にはおいしかった。(懐かしさが半分以上入っている)
リピート、濃さ、味の相性度
リピート度 ☆☆☆☆★ あまりにも懐かしいので飽きるまで買いそう
味の濃さ率 ☆☆★★★ 濃さ、でいってしまうとウマ「軽い」が適切か
食べ合わせ ☆☆☆★★ 塩味系には万能でしょう。合わせてナンボの仏ワインですから
計9 780円÷9=
コスパ度/ワインの総括
コスパ度86.6円 正統派フランスワインとして選んでも間違いない
ハズレない人のペルソナ
欧州・フランスかぶれでワインの知識なくもアルコールも弱そうな人にぜひ