ピノノワールそれぞれの立ち位置 ガトーネグロ ピノノワール

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こんばんわ。家飲み歴数十年、ワインコスパニストのブーです。

自分の中で、ピノノワールを本当に受け入れられなのか、この数日真剣に考えていました。

きっかけは、イトーヨーカドーにあった新しいイエローテイルのピノノワール。「NEW」だ、試してみよう!と念のためラベルをよく読むと、なんと‥

ピュア・ブライト はアルコール20%OFFというスタイルで売っていました。

これはある意味衝撃的です‥ もはや、濃い味に!寄せる想いは100%なく、逆に「うすい」なら‥と発想を転換させた売り方です。さすがにこのピノを買って試そう、という気はうせました。

やまやで買ったチリのピノノワールをレビューします。今まであえて買わなかった、ガトーネグロの最後の赤です。

ガトーネグロ ピノノワール Gato Negro Pinot Noir

2021年産で新POPもあった500円(税別/550円税込) です。

【メチャ結論いそぐ人へ】

この「ガトーネグロ ピノノワール」を店頭で買おうかどうか、迷った人

予想通り「ステイ・控え」ておくワインです
 

まず飲んでみた感じ

舌にすごく優しくふれてきます

ワインオクターブ論的には  

半オクターブ

味の否定ではありません。

その理由

裏に書かれた説明は、かなり書き込んでます。

「黒猫のマークでおなじみのガトーネグロ。チリの名門ワイナリー、サン・ペドロ社によって造られている世界中で大人気のワインです」

 

  • 原産国 チリ
  • 2021年
  • 色 柔らかなルビー色
  • 香り 熟したサクランボや新鮮なストロベリーの香り
  • 味わい ソフトなタンニンとフレッシュでフルーティな味わい
  • 料理 お肉料理(?談:少し雑)、パスタ、チーズなど
  • アルコール度 13%
  • 添加物 酸化防止剤(亜硫酸塩)
  • 輸入者 コルドンヴェール

首にかけられていたPOPです。

単独飲みのインプレッション VS ビスケルト

  同じピノノワール同士で比べてもさらなる輝き

熟度 ノーコメントにしたいくらい、フレッシュです

タンニンの程よい苦味は感じます。そこが一番の特徴かもしれません。

説明にあった、サクランボの香り、という表現がしっくりきます。あのフルーツっぽさに苦味を加えた感じなので、若いピノノワール特有の(わたしの嫌いな)「香ばしさ」は出てません。ここは好印象です。

Garo Negro Pinot Noir

ただ、比べるとその味の「差」は顕著に出ます。

軽いタッチで浅い味の限界です。

メインは、タイのニンニクオイル焼きです。ワインのフレッシュ感がこの時期のタイには合います。干渉しないせいでしょうか。春の味らしい。

ここは、ピノノワールのVSフロンテラと対決しました。フロンテラのピノも2019年、2020年と定期的にレビューしています。フロンテラも改良を重ねて味が少し変わりました。香りがまずイチバン。ツンとしたほぼ消えました。味の構成も変えたのか、旨味と辛さを中心にした感じです。

となればフロンテラが圧勝です。

リピート、濃さ、味の相性度

リピート度 ★★★★★      このブログ内では自分は買いません

味の濃さ度 ☆★★★★  1つ  濃さを語るワインではないようです

食べ合わせ ☆☆☆★★  3つ タイ+ニンニクオイルでは相性良かった

星の数は計4個 500円÷4= の結果は

コスパ度/ワインの総括

コスパ度125円。  ピノノワールの中でも軽さ、はかなり高いゆえに飲みやすさは抜群

初心者へのおすすめ度 :初心者はここから始めるという手もある 5点満点で3点のオススメ。

ピノノワールも進化しています。そのブドウの特性から、ワンコイン料金近辺で飲むには、どうしても越えられない「熟成」の壁があります。それを逆手に、イエローテイルは「濃さ」を捨てる、というマーケティングを採用しましたし、このガトーネグロは、フレッシュさ、を全面に出して勝負に出ています。これはこれで、良いと思います。