サントリーのコスパラインの自信作 カステル・バロン・ド・レスタック

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こんばんわ。家飲み歴数十年、ワインコスパニストのブーです。

ワインを値上げしたいメーカーと、何とか抑えたい小売。

その構図をイトーヨーカドーで、気づいてしまいました。

ワインを買わない時に付いてきたクーポン。それが買うキッカケだから、小売の思惑にはドはまりです。

カステル・バロン・ド・レスタック Baron de Lestac

ボルドーをワンコインで買うことがもはや暴挙ですが、売値は自分的にマックスの906円(税別/996円税込) 、ワンコイン定義には本当にギリギリのワインです。

【メチャ結論いそぐ人へ】

この「バロン・ド・レスタック」を店頭で買おうかどうか、迷った人

ここはどうしよう‥好み的に「ステイ」ですね
 

まず飲んでみた感じ

クーポン使ったら同じクーポンがまた付いてくる、という無限ループ。でももうリピートは怪しい。

ワインオクターブ論的には  

4/5オクターブ

ボディ周りの厚みだけでは、わたし的には納得しない、感じです。

その理由

このワインの裏表記は、かなり多く語られています。

「バロン・ド・レスタック」はフランスで多くの人々に親しまれているボルドーACブランドです。赤い果実の風味と、贅沢な樽香とのバランスが絶妙。心地よいタンニンが溶け込んだ、料理を引き立てる、上品できめ細やかな味わいです」

 

  • 原産国 フランス ボルドー
  • ボディ ミディアム
  • アルコール度  13.5% 
  • 添加物 酸化防止剤(亜硫酸塩)
  • 輸入者 サントリー(株)←子会社ではなく本体だ!

ジルベール&ガイアールのシールは、後付けで貼ってあります。

ワインの首にかかっていたPOPも目立ちます。

単独飲みのインプレッション 

色  まあ強め、濃いめの深みある色です

熟度  辛さは十分です。二日目で結論出します。

安いボルドーは元々情報が少ない傾向ですが、サントリーのサイトは凄いです。かなりモリモリで、由来からブランドの歴史までキッチリ抑えてます。

ブドウは、カベルネとメルローのブレンドのようです。

2020年モノは、可能性は十分感じますが、私の好みとは少しハズレます。2日目でも熟した感、目覚めた感を感じない点が全てです。

複雑味あるブドウは、素晴らしいです。樽香りがかなりスモーキーで溶け込んでいるのも特徴です。タンニンも締まった旨味があります。こもったような腐葉土のテイストも感じます。この価格で、これは凄いこと。

でもね‥何か違うんです。

VS ヴィニウスとの味比べが、典型的かもしれません。味のポテンシャルは、バロン・ド・レスタックの方があります。ただ、少しまろみある果実の甘さや、味的な「濃さ」「深み」は、断然ヴィニウスが勝ちます。

メインは、茄子と挽肉の中華甘味噌風味です。甘みが料理のキーなので、ワインとどう合うかが決めてです。レスタックはやや高めのアルコール感が出ているため、今日のメインとは合いません。昨日は、チキンのカリカリ焼きと合わせましたが、塩味の辛さにはボルドーの特徴がよく出て、いいマリアージュでした。

ここは、ホント好みが分かれるかなあ。薄めのフランスワイン/アルクトスには十分勝てます。

リピート、濃さ、味の相性度

リピート度 ☆☆★★★  2つ  小売価格が引っ掛かります

味の濃さ度 ☆☆☆★★  3つ  アルコール度の高さを買います

食べ合わせ ☆☆★★★  2つ ボルドーが持つ万能合わせ、の特徴はない

星の数は計7個 906円÷7= の結果は

コスパ度/ワインの総括

コスパ度 129円。 100円割引のクーポンあり、でこのコスパはつらいでしょう

初心者へのおすすめ度 : 深めのボルドーを味わうならアリ 5点満点で3点のオススメ。

サントリー本体が推す、バロン・ド・レスタック。好みの差こそあれ、お手頃ブランドとして覚えておく、という手はあります。