NHK・BSの再放送を見ながら、ラグビーワールドカップの緊迫戦、王者ニュージーランドと急浮上イケイケ南アフリカ戦を振り返っている。
南アは最初10分はかなりガチンコFW勝負して、1対1でとにかく当たりにいっていた。NZははじめは分析も含めスローな様子見のため、この攻めの流れは自然と良くなる。その効果PG(ペナルティゴール)となっていた。残念だったのはその後。2回目のペナルティゴールのチャンスをもらった時だ。南アの名手SOポラードが多少難しい右狙いから、でも普通外さない位置で、「右」のポストに当て得点にならなかった。これは通の狙いかたなのだ。狙う位置がポスト右から。左に巻いてポスト左からさらに左に外すのは何度も見たが、ポスト右への外しは初見だった。
ここで流れが変わった。
ここからNZのディフェンスが強度を上げ、プレッシャーを強くかけ出足も早く変わった。
そこから南ア・ハーフの後方へのパスミスを誘い、流れるような攻撃のトライ献上。その後はハイタックルでのアドバンテージをキープされ、アンストラクチャーな状態で、外側のFWとバックス(13番)のミスマッチ状態を作られてしまった。当然横の動きをカバーしきれずに、中へのカットインで走られ、パスがつながってスコアする。
この得点の差が、結果南アに重くのしかかることになった。
後半のフェーズ8からの流れのトライは、南アの意地だった。回数を重ねるとNZはラックに入らずに、ラインにたつディフェンスになる「スキ」をついた。ここは結果ではなく、その原因を作った14番ウイングの位置にいた,わずか170cmコルビの走りをほめたい。クイックネス、スピード、キレどれをとっても超一線級。苦しい状況を、走り一閃でひっくり返した。日本もウイング福岡に、この走りを期待したい。
南アの粘りもその後のポラードのドロップゴールまで。前半ゴールを外していたのをよっぽど気にしたんだな。試合最小差となった4点差。NZ17vs南ア13 ここからさらにいい流れになりそうだったが‥。いったん予選と決勝の戦い方を知る両者はギアを下げた。
残り20分くらいで、両者はいい意味選手交代し、互いに選手の状態を確認する作業にはいった。本当の本気を出すのはやめやね。NZはベテラン勢が入り流れを変えたが、また次の戦いでは、違うチョイスをしてくるだろう。今回はひとつの選択肢だ。かりに次戦交えることがあれば、ここで流れを制するほうが、結果をきめることになりそう。

いいゲームは何回見てもおもしろいことは、よくわかった。
さて、今日のワンコインワインは、コノスルのマルベックを最後まで飲んだ。やはり、トキ、コノスルと飲んでも遜色ない。
いいワインも何度飲んでも、どんなワインと比べても味は変わらずおいしいのが、結果評価はよくなる。