真夏のような9月の土曜日。2本目の新規ワンコインのレビューに反則的な1本が登場する。スーパーバリューにて購入した、チリ、ティエラヌエバ のリゼルバ 930円(税別)だ。TierraNueva RESERVA, CHILE,cabernet sauvignon
このブログでは、番付表という基本対戦形式から生み出される格付けを行なっている。
前提として、上限購入価格をほぼほぼ600円前後をレギュラー場所(例:9月末まで紹介したワインを含めて9月場所)と呼んでおり、800円代まで購入できる赤ワインを地方巡業(場所というか興行/見世物)と呼びレギュラーと分けて評価している。流石にこの値段の差があるワインを、同じ土俵で語るのはハンディがありすぎるので‥
それが900円を超えてしまうと400円代から飲めるワンコインの2本分となるので、さすがにワンコインではないとしていたが、今回は特別。
レゼルバを検証するため
通常場所の横綱格である、ティエラヌエバとティエラヌエバ・レゼルバを飲み比べた。


わかるかな?この違い

レゼルバおいしい。

では普通のはどう?

甘く感じるし飲みやすい

レゼルバは明日の方がおいしくなりそう。

へえ‥そうくるか
一口目のレゼルバは何重にも重なった果実と草原の香り。凝縮というよりバラバラに複雑に舌に味が襲いかかる感じ。確かに妻の言う通り、旨味がまだ少しヴェールに隠れている感があるが、十分に実力を感じる。レゼルバの称号は伊達ではない、本物だろう。
一方ティエラヌエバ は和風の牛薄切り肉焼きを、さっぱり大根醤油で食した時にはレゼルバに勝てる気がした。舌から脳まで広がるふくよかさや、果実の単純な甘みがわかりやすいおいしさ。
ところでレゼルバについて。なぜ疑問を感じたか?
同じスーパーバリューの売り場でアルパカのリゼルバ を見た。これはかなりショック。飲んでの評価とは違うが「これって(あって)いいの?」という、もやもやした感じが消えないので書いてしまう。
アルパカは300円代から馴染みがあり、極めて庶民的な人気を持っているチリカベ の一つ。マーケティング的にはその「一つ上」を買わせたい?そのためには一定のブランディングが作られた『アルパカ』に、高級感を纏うリゼルバ の冠をつけちゃえば! そんな裏が見えてしかたがない。
スペインやイタリアものなら、昔からある伝統やしきたりの中で決められ理解できるが、チリのカベルネでしかもアルパカでこれはないよ!
興奮してしまった。
他にもこのアルパカ、ティエラヌエパ 以外にも今や多くのチリワインで安易に付けられているようだ。もう既成事実として受け入れるしかないのか‥
それだけに、
もし値段やコスパに見合わない「リゼルバ 」「レゼルバ」があるとしたら、その存在を見逃すわけにはいかない。
もちろんティエラヌエパ には全く罪はないので、ごめんなさい。両方ともとても美味しいワインです。
明日コスパと☆については、コノスルと飲み比べて決定することにしよう。