マルキ・ド・ボーランPart2 仏ワインの真価は? 濃いウマワンコイン

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今日は飲み比べ。主賓はマルキドボーランだ。

仏のシレーヌ・デ・ペラルと、他チリワインのコセッチャ、CAのウッドブリッジなどと何となく飲んでいる。

仏対決は、マルキドボーランを飲む家の背景が、スクリーンにうつって見えるようだ。

仏の片田舎に住むおじいさん。朝起きて、昼間は農作業、日が傾くと収穫した野菜を手に家路につく。親戚のお呼ばれに行く以外、半径20km以上村から外にでたことはない。〜以下は誇大妄想の世界が続く〜

毎日の食事といえば、週7日ほぼ同じメニュー。

朝はフランスパンに、昨日の夜の残り物。作り置きのスープ。昼は野良作業で畑にでるため、フランスパンを腰にさし、水筒には水代わりに赤ワインを5口分入れもっていく。ラップに包まれた自家製燻製か、市場で買ったざく切りのハムをフランスパンに挟み、合間に赤ワインとともに流し込む。夜は、スープが切れていれば、ばあちゃんが昼間から煮込んでいたスープと、1品のメインとともに、また赤ワインを飲んでいる。

会話は天気の話で少しなごむ時もある。が、ほとんどの時間は、使い古したグラスにワインを注ぐ音だけが、小さなダイニングにひびいている。いつの間にか、酔いしれて、座ったままアタマを傾け意識を失っているおじいさん。

そこに高尚なワインがあるだろうか。

飲んだワインといえば、毎日樽から買うリッター何百円の昔から変わらない味の地元の赤ワインだ。

グラスの中に熟成はもとめず、変わらないブドウ酒と飲み越し感が残る。

マルキドボーランはまさにこの赤、なのだ

「濃さ」をもとめてしまうと、3食とっている毎日が崩れる。毎食同じワインをおじいさんは飲んでるのだから。

だ、とするとフランスでこの傾向の味はあり、なのかもしれない。この番付では低い評価になりがちだが、飲む背景が違いすぎるもんね。

ペラルは逆に、この味だったら!と買い付けにきた中間業者に、ついついダマされて赤ワインを流出させてしまった、裏切り者の村人の勇気のおかげ。そのせいではるかなる遠い東の小国・日本で飲めるようになったのはうれしい。ありがたや〜

フランスものでここまで「安定した濃さ」ありでワンコインで飲めるのはイマのところ見当たらない。(2019年11月現在)

ご堪能あれ。

チリの話しや背景を語るとまた長くなる。これは仕切りなおしてまた後日に。

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