スペインのヌヴィアナ。
テンプラニーリョ品種とカベルネソーヴィニョン、というハンディ?(わたしにとっては)にもメゲず、本日2回目のレビュー。
昨日の画像と似ているようで違う。
フォーカス(ピント)の違いだ。焦点は手前のヌヴィアナではなく、奥のガトーネグロ に合っている。
その理由は明らかだ。
ヌヴィアナは今日も花開かなかった。
メインはチキンクリーム煮。魚より肉のほうが、テンプラニーリョの相性はいい。それはわかっている。
それでも失望感が。少し期待していたのに、
跳ねた味が、抜けた感あるブドウ味にならない。
いっしょに飲んだチリのガトーネグロでさえ、優しく感じてしまうほどのヌヴィアナの猛々しさ。
スペインの荒れ馬、いいや闘牛の暴れかたはハンパではない。
こういうワインに合わせるメインは、『どんだけ』スパイシーなのか、それとももっと個性的な味付けなのか?
ワインの本場・欧州の懐はまだまだ見えない。地元だけの、強烈な食材の味付けはどこかに隠されているに違いない。スペインの中でも数々の山々を越え、やっとたどり着く辺境の農村。例えるとバスクの民のように、同じ血族で先祖代々同じ村で育ち、そして死んでいく人たち。変化をもとめず、村でとれ作ったブドウ酒を酌み交わし、じぶんの母の味を深く愛し続ける村びとたち。
他の国の人が本来、そこに何の疑いも、うまいまずいも語るべきではない。
ただ、自分はそこにいないから、ワインが自分の舌に合うか、合わないか。その1点だけのお話しなのです。
自分にとって、おいしさのカケラを探す旅の途中ですが、今日のところは見つからず、眠りにつくことになりそうです。また明日。