今日も飲んでますか。赤ワイン好きですか?
なかなか赤ワインの良さは、ワイン好きの中でも伝わりにくい。そのことに毎日悩む永遠のワインコスパ二スト、@piselli85(ピゼッリ・ハチジュウゴ)です。読まれ方は何でもいいです。
赤ワインとっつきにくい原因は、味のイメージにつきます。
日本で赤ワインを飲むひとが少ない訳
それはボジョレ・ヌーボー赤ワインの日本導入(輸入?の)歴史とも深く結びついている、と推測します(個人の見解)。
ググってみればさっくりと情報は拾えますが、近場のピークは2004年(1250万本)、2013年は年6%の減少‥(by東洋経済オンライン)とな。しかも減少の原因は「難しさ」だと申しております。なるほど。
でも、フランスワインのボジョレ・ヌーボー、ほんとに毎年飲んでますか?おいしいと思って買っているんでしょうか?ヌーボー(新酒)ですよ?
あれは、いつ頃か?11月の解禁後にいつものスーパーで、ウォッチング兼ワイン棚の前で佇んでいた時のことでした。
いつも「大五郎」や「まる」を買うような(個人の推測です)年金生活夫婦、たぶん70代以上、が特設されたコーナーにある「ボジョレ・ヌーボー」(銘柄不明)を掴んで、カゴに入れたのを見てビックリしたことがあります。それも1人だけでなく、何人も。
今日の気分で「たまにはフランスワインでも買ってみるか?TVでもやってたし、流行っているし」「アルコールならなんでもよし」というワケでしょ。
悲しいですが、現実はそうなのです。赤ワインの味は、この程度(≒渋い)と思っていて、だからたまにしか買わない。これでは永遠に、自分がおいしいと感じる赤ワインには、たどり着けないでしょう。だから、おいしいと思わないし、継続的に飲む人は増えていかない。
日本で数は減ってきた、とはいえプロモーションの力でボジョレ・ヌーボーが売れ続けているかぎり、赤ワインの未来は明るくない、といってもいいでしょう。毎年「はやりの赤ワインでも買ってみる?」という人が、全員一周しない限りムリそうです。
近況
ワイン棚の前にいると、とにかく面白いですよ。その買い方。
皆ギャンブルをするか、のごとくラベルと料金を真剣に凝視して「えいやっ」と買っていく。中高年男性にその傾向が強いですね。
主婦はどちらかというと、キメ打ち(何かおいしいワインは決まっていてそれのみを買う)のタイプが多く、サッサとかっていきます。値段が特売だと迷わずゴッソリ買う傾向もあります。
ボトルを手に取って迷っている人に、
「そのピノ・ノワールは、濃い好きだったら、手だしたらあかん」
と声をかけそうになったこともあります。酒屋の店主でもないから、なかなか雑談、という感じになりくいですからね。またその人の趣向も知らないし、今日何を食べるのかもわからないし‥
へたに声かけて、その店にいきづらくなるのも嫌ですし。
でもライトに「それおいしいですよ」「イケてるワインですよ」くらいは、声かけてみますか!
ワインレビューを書いているのは、義務でもお金のためでもありません。「濃い赤」「安くてもおいしい」ワインを正しく選んで飲んでもらいたい! この一念のみです!(もちろん自分の趣味ですが)
モーンスーンVSヒーローズ
さて今日はリピートワインの、新星と元リアルワンコイン横綱との対戦だ。
モーンスーン MoonSoon Premium 399円(税別)*5月場所現在の番付『関脇(東)』
過去記事での比較はこちらも
ヒーローズ Heroes cabernet 709円(税別)*5月場所現在の地方巡業/番付『張出大関(西)』
少し売値が高くなったが、地方巡業に場をうつしても横綱から少し落ちただけ。変わらぬ人気だ。
挽肉トマトソース
仕込みに時間がなく、ソースをそのまま白米にかけるお手軽ゴハンの日
ソースの中に、少しだけモーンスーンを入れて煮込んでみた
すぐに、娘からいつもと違う、と指摘される
モーンスーンは、メインのおかずとワインがそれぞれ別々に感じられてしまう感じ
どうだろう?
次にヒーローズを飲んでみる
変わらずのソリッドなカベルネ味
でも何か似てない?味の感じというか傾向が
スパイシーなカベルネ系として、本格的な厚みがあるのが、ヒーローズでリトルヒーローズ、ともいえるのがモーンスーン、と言ったら言い過ぎか?
トマトソースをあまり煮込まずに、余計な味がついてない場合は、ワインそのもので勝負の決着がつく
チリのカベルネ同士だが、似た傾向であれば、じっくり夕食の時間が取れない日には、ワインの味も気になるほどでもない。
本日の対戦結果
単独で飲むと当然、厚みの差でヒーローズだが、価格を比べると2倍近い値段差があり、コスパはモーンスーン。両者間をとると引き分けかな。
辛め料理を作らなかったので、プダとの再戦ではなかった。残念。
前半挫けそうだったが、また明日。「感謝」をこめて!