政府から全国に緊急事態宣言が出された。その余波をくらってこちらまで、あちこち対応に振り回された。大変です。
とはいえ、これで実体経済はまず確実に止まっていく。コロナもこれ以上拡大せずに止まってもらえればいいが‥来週の、いやすぐそこの明日でさえも、どうなっているかは全くわからない。
今日の晩メシはこうした話題で結構盛り上がり、ワインも順調に飲み干した。自然とはじまったバトルロイヤルを、ファミリーで検証してみる。メインは、コロナ一番の拡散地、(北)イタリアの名物、ミラノ風カツレツ、ミラネーゼだ。
今日のワインは
期せずして、残りワインを片付けることになったが、長女も(待機でつまらなかったのか)「のむ!」と言い出したので、何種かコメント入れ込んだ。
ミラネーゼに合わせるとしたら、私のセレクトはこの残りワインだったら、まずは基本の クロッタ。
その後には、コセチャか
最後にデル・スールが普通かな。(だんだん渋さを感じさせる順)
合わせる料理は
今日のミラネーゼ(風)は、細かくいうと2種類作ってみた。本来でいけば、肉は仔牛だし、薄くなるまでタタいてから、小麦粉・卵・細かいパン粉をつけてからチーズをまぶして揚げる、というレシピと記憶していたが、家庭版は似ても似つかないアレンジの嵐だ。
国産豚の薄切りに、ひとつは「片栗粉」をつけて塩胡椒のみでフライパンで焼いたもの。もうひとつは、塩胡椒をふってから、「直」に粗めのパン粉をつけて、フライパンに多めのオリーブオイルでつけ揚げしてみた。
家族のコメント
このメインなら、味のまろやかなクロッタからどうぞ。
確かに。問題ないけど何かにおう
うっ、と喉につっかえる味ではないでしょ
今日つけてたポリウレタンのマスクの匂いだ!
その匂いを感じるなら、今日はコロナ感染してないね
本当は、マルベックというこの品種特有のオーク樽っぽい香りのことだけどね。
クロッタは、マルベックの中でもあんまりこの匂いは弱いほうだけどね、よく気づいたわ
今日も変わらずおいしい!
こちらのコメントは‥
単独で飲んでも、重さはある!
なんとか捻り出したね
次にコセチャを注いでみる
こっちは普通に飲める。引っ掛かりもないし。
いちおう自慢の上位ワインだからね
香りもあって飲みやすい
このワインはカベルネ、いつも飲み慣れている味だから
飲ませて〜。チーズもってくる。クラッカーもシケってくるから開けよう
(ただのアル中か‥)じゃあデル・スールを飲んでみて比べてね!
あっ、男性的ね
何週に1回あるかないかの、久しぶりにまともなコメントだ。
じゃあ、クロッタとデル・スールどっちが好み?
それはあなたの得意分野でしょ?
少し酔って半ギレ気味だなあ
と話の中身は、コロナ対策もまじって(ワイン以外の)ごちゃごちゃな会話になっていく
マリアージュ後の結論
我が家のミラノ風カツレツ(もどき)のポイントは、たっぷりのオリーブオイルだ。料理の出来と味の結果は、「パン粉」つけ揚げの圧勝だった(私の好みでいけば‥妻は若干抵抗したが)
パン粉の薄い衣の中に、豚の脂とオリーブオイルが染み込んで、薄肉の噛んだ味と分子レベルで共有していく。
からだの細胞は、水とアブラを本能的に欲している。その欲求に素直に従うと今日のような「うまさ」の見返りとなって、脳にリターンしてくれる。
ワインは人により、ガツンとわかりやすく答えてもらったほうがいい場合もあるし、「答えは後ほど」という思わせぶりのワインが好き、という人もいるだろう。今日の組み合わせでは、クロッタが若い子向けと思ったが、飲み慣れていないせいか、マルベックのハードルは高い?と感じた。意外だ。クロッタの番付はふわっとしていたが、これで定まった感がある。
独断と偏見承知で デル・スール ≒ クロッタ < コセチャ という「喉越しのおいしさ」優先できまり!