しょうゆ系の味つけには、ワインの甘みは敵か
メインおかず(ここでは行司役と呼ぶが)はピーマン肉詰め
チリ同士の対戦、爆上げ確実のエルハワードに甘み代表プダ・シラーズカベルネという取り組み。
結論を先に
勝負は、エル・ハワードでした。
その理由
勝敗を決めたのは、赤ワインのあと味の違いです。
プダ/シラカベ決して悪くありません。中重量級のパンチの効いたふくよかなボディ。まったりしたカベルネが先に来て、最後抜ける香りに甘みを残していく、まさに「クセになる」「何杯でも飲みたい」感じ。
対して、エル・ハワードは途中までは同じくガツっとカベルネで押してきて、最後まで程よい辛さ、そのもので押し切る。
この男気。潔い。
焼いたピーマンがフライパンの中で、バスタブのように挽肉の肉汁の海を湛えている。この野菜と肉の旨味がまじった汁をすすれば、最後に少し甘さをのこすプダでは何か全部受け止めていない?少し弱気な感じがした。
エル・ハワードは熱い汁を旨味とともにグイッと飲みきれ、さらにワインのコクも倍以上に上げていく。
これよこれ。抜群の相性、とはこのこと。お試しあれ!
総括
夏野菜をさらに熱くおいしく食べる、その御供にはその期待に応えるだけの、ずっしりした懐の深いカベルネが必要だ。
肉汁あるメインおかずをしょうゆで絡めると、我が家では甘みを入れないので、「塩辛く」仕上がります。ここには甘みあるワインは返って合わずに反発する傾向があります。ご注意のほどを。