こんばんわ。家飲み歴数十年、ワインコスパニストのブーです。
ここ数日の豪雨以外に、何か衝撃を受けたことがあります。
スペインワインの「味」に対して、が本当のところです。
その原因となったワインが
ヴィーニャ・サン・ファン ティント VINA San Juan tinto La Mancha D.O
スーパー・ベルクスまで買いに行きました。最近ほとんど飲み尽くした感ある中で、ここにはまだワンコインワインが残っている貴重な場所です。699円(税別/768円税込)。
地方巡業扱いとなりますが、こちらもコルク栓でした。
【メチャ結論いそぐ人へ】
この「ヴィーニャ・サン・ファン」を店頭で買おうかどうか、迷った人へ

まず飲んでみた感じ
バランスの良さ!がイチバンです。複雑なぶどうの品種を、「まろみ」で一気にまとめられる強さ
■ワインオクターブ論的には
4/5オクターブ+1HI +1LO

その理由
ラベル裏はこうありました。
「2018年 ムンドュス・ヴュニ国際ワインコンクール 金賞受賞」
スペインのラ・マンチャで メルロ、シラー、テンプラニーリョをバランスよくブレンドして造られる赤ワイン。赤い果物の豊かな香りに微かにペッパーやスパイス、コーヒーのアロマが加わり、温かみのあるストラクチャーのしっかりした後味の良い味わいです。(←秀逸な書き口です。プロです)ソースたっぷりのお肉料理、塾成したチーズなどと良く合います。

- 原産国 スペイン
- ラ・マンチャ地方 2017年
- 味わい 中重口
- アルコール度 13.5%
- 添加物 酸化防止剤(亜硫酸塩)
- 輸入者 富士貿易
単独飲みのインプレッション VS バホス
色 標準の濃さ
熟度 程良い熟度。ブレンドの良さを感じます
スペインワイン、しかもラ・マンチャ地方とくれば、毎度絶賛中のイリルム推しですが、そこに対抗するいいワインが出てきました。
参考までに、美味しいスペインの全体像は、テンプラニーリョなんなん を参照ください。
スペインで、メルロー?シラー?というワイン品種を使うという冒険心がまず凄い。もちろんそれをテンプラニーリョでまとめられる、という自信があるからこのワインを造ったと思います。
どこととなく甘く、儚い辛味ブレンド。そして底力として溢れてくるパワー。
香ばしいスモーキーな香りと赤果実の味が確かに溶け込んでいて、軽くないしっかりしたお味。美味しいですよ〜。この金賞の価値はよくわかりました!
メインは、ごくごく単純な、めかじきのオーブン焼き/オリーブオイルかけですが、この料理と合うこと。お腹が減っていたせいではありません。
ブレンドワインの良さを堪能しました。
ちなみに同じスペインのは、バホスと飲み比べました。
昨日も感じましたが、このバホス、開栓後の変化が凄いのですよ。こいつバケモノです。

アルコール度の濃さが見事に、空気とまじあってとける味わいに変わってます。
濃い好きにはたまらん。
飲むまでに時間がかかる、取扱いがやや面倒なだけですね。野生の暴れ馬が、サラブレッドの競走馬になって天皇賞を走るくらい、違います。
この対戦は同じスペインものでも、「旨さ」の性格が違いすぎて差が出ません。引き分けです。パワーだけならバホス。しっとり飲みたいなら「サン・ファン」です。

リピート、濃さ、味の相性度
リピート度 ☆☆☆☆★ 4つ とてもいいブレンドワイン。スペインでは貴重です
味の濃さ度 ☆☆☆☆★ 4つ やみつきになりそうな濃さ。あとからグッとくる
食べ合わせ ☆☆★★★ 5つ 今日のメカジキには最高の味。マリアージュは肉よりいいのでは?
星の数は計13個 699円÷ 13= の結果は
コスパ度/ワインの総括
コスパ度53.7円。 性格的にもあまりないタイプのブレンドに驚きました
初心者へのおすすめ度 : これは誰でも飲める 5点満点で4.5点のオススメ。