AOCの畑でなくAOPワインを選んだ訳
9月はリピートが多く、新規ワインはほとんど飲めないでいる。まあいつものお店と棚揃えが特別変えている訳ではないので、もう枯渇しているのが現実だが。
ディスカウントストア・Mr.Maxにて、別コーナーにフランスワインのみ特価で置いてあった。3本とも売値が約1/3の特価であれば十分ワンコインの基準内である。本来1500円で売っているらしい、このフランスワインが、599円(税別)で買えた。
フォンヴィエル 2014 ボルドー Fonviel Bordeaux

3本フランスワインが同等価格で並んでいたが、迷いますよね?何の情報もない中、その時何を基準に選んだか?
私の頭の中をまとめましょう。
見た目の選び方(自分基準)
- ワインのブドウの種類 3本ともブレンド(カベルネソーヴィニョン、メルロー、カベルネフランの割合が少しずつ変わっていた)
- フランスワインならではの選択 AOPかAOCワインかまたはペイドックかテーブルワインか
- ワインの熟成度 色と瓶の中身が多いか少ないか
- 製造(出荷)年度
今回は、同じフランスワインで、
A.メルロー割合多く+AOC+熟成色薄、中身もたぷたぷ+2017年
B.カベルネ割合多く+AOP+熟成はまあまあ+2016年
C.メルロー割合多く+AOP+熟成色が濃い、中身も少し減り気味+2014年
の中からの選択だった。価格は皆同じだ。とすれば、名前ではなくそのワインの出来不出来にかかってくる。
思考としては、「畑の格が上なのはいいけれど(AOC)セカンドやサードワインでもないただのボルドーでは期待薄か」と思いまずAはなし。「ボルドー安ワインのブレンドモノで、カベルネ中心のワインは実は危険、熟成される訳ない」ためBも選択肢に入らない。決めてはやはり見た目の熟成度。コルク栓だと「瓶内で変わればみっけもの」を信じて中身が少し減っているCを選んでみた。
それが、結果フォンヴィエルという名のワインだった、だけ。もちろん3本とも知らないブランドだった。
今日の試飲結果は‥
秋なら飲めるか。
メインは、メカジキのオーブン焼きとともにシンプルに飲んでみた。
◆ワインオクターブ論でいくと
半オクターブ+1ロー

メルロー60%、CS20%、カベルネフラン20%のブレンド。酸化防止剤+安定剤入り、13.5度と他2本より高かったことも決めてのひとつだったな。輸入はダイセイワールド、こちらも初耳だ。
マイルド感あるすっきりしたメルローブレンドだ。味の質的には、フランスのこの手の中ではほぼ標準といったところか。果実味は薄いのがマイナス印象だ。
フランスものは、夏には飲めない。暑すぎて微妙な味わいの差がわからないし、ただの軽いワインとしか残らないから。
秋口になってきて、少しは飲めるかな、という感じ。明日以降の飲み比べでどうなるのか。
VSビオ
自然派有機ワイン、ビオとまず対戦。
このイタリアンはまだ辛いね。フランスものとは好対照だ。フランスもので跳ねていない味とは、比較しずらい。対戦としては難しいな‥。
果実味でない草っぽい香りと味にムンムンする、ビオの方が好きかな?
ビオ の勝利。
他カネパ/クラシコ・カルメネールと対戦したが、こちらは厚みの差、口に含んだ時の果実味たっぷりの広がりの違いでこちらも
カネパの勝利。どうも分が悪い日だね。


リピート、濃さ、相性度
リピート度 ☆☆★★★ 2つ 悪くないけど買いたいというほどでは
味の濃さ率 ☆☆★★★ 2つ 仏の他ワインほど軽くはなく普通の濃さ
食べ合わせ ☆☆★★★ 2つ 食べ合わせまで行かないほど印象は低い
計6 売価599円÷6= の結果は?
コスパ度・このワインの総括
コスパ度99.8円 仏ワインは通常「見」(けん)する
ハズレない人のペルソナ
コンクールや賞の受賞などで飾られた先入観だけでおいしいと思う人


